もち子のこれまで①

もち子は高学歴な親族に囲まれて育った。東大、早稲田、慶應、東京藝大のおじさんなんかもいて、立教卒の従兄弟は母校を「弱小三流大学w」と自虐しちゃうような感じだった。

母親もレッキとした高学歴女子であったのだか、甥っ子(開成中入学のちに東大に進学)が中学受験のストレスから着ている服の胸元を噛み、トレーナーの胸元にことごとく穴を開けていた様子をみて、「子どもにそこまで勉強させる必要はない」と思い至ったとかなんとかで、もち子とその兄は極端なほど自由に育てられた。まあ、そもそも両親には「子どもに『勉強しろ、いい大学に入れ』というようなつまらない親にはなりたくない」という過度な自意識があったのだけど。

高校生の頃はコギャルが流行っていたので、コギャルを極めることしか考えておらず、結果勉強は本当にできなくなっていた。我が家の不幸は、勉強しろと言わない親であったのに、そこそこの大学には行ってしかるべきという価値観を、家族全員が当たり前に持っていたところだと思う。

ルッキズムに毒されていたので、高校3年の頃には、ダイエットと勉強の釣り合いが取れず過食嘔吐を繰り返す過食症に。当然受験勉強には身が入らず、浪人の末センター利用で近所の三流女子大に入学。この頃は仮面浪人をする気満々で、とにかく居場所確保のために通学に時間のかからない大学に籍を置いておこうという考えだった。

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